身体に呼びかけてくるもの
1998年製のアルファ156はすでに旧車の仲間入りになろうとしている。
しかし、乗り続けることで新たな発見がまだまだ出てくる車である。
ステアリングの左にはライトとウインカーのスイッチバーがある。そして右側にはワイパースイッチバーがある。
停車中に、この2本のバーを掌で、ゆっくりとその形を確かめてみた。日常、指に触れる部分はライトスイッチであれば、先端の丸みを帯びた回転スイッチの部分であろうし、ウインカースイッチであれば、その丸みを帯びたバーを掌で押すのだろう。ワイパースイッチも同様である。
アルファ156に乗り始めたころ、この丸みを帯びたバーの形状が、身体に接する部分として柔らかい感じを受けるという印象をもった。しかし、今日の運転は、それから何年も経ってのことだが、バーの形状すべてを掌で形を確かめたくなるような心地よさをもたらすことを知った。この発見後、両手の掌で左右のバーをしばらくさすっていたほどである。これで、これからも繰り返される渋滞や信号待ちの間に楽しむことがひとつ増えたようでうれしいのである。
ミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)作者: 松田宏也,徳丸壮也出版社/メーカー: 山と溪谷社発売日: 2000/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る
「生きる」ということが1項、1項に漉きこまれている。
大きな勇気をいただいた。
たった一人の生還
グアムへのヨットレースで遭難し生還した者の記録
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